Art Salonでは、創業1906年より収集している中から、厳選した図録をご紹介していきます。
今回は「琉球 美の宝庫」の図録をご紹介します。
琉球 美の宝庫
サントリー美術館
2018年7月18日~9月2日
琉球絵画をまとまって見ることができる展覧会図録。
今までも琉球に関する図録は出ているけれど、染織や漆がほとんどで絵画は少しという物が多かった。
この図録では琉球を代表する絵画が、綺麗な図版で見る事ができる。
首里王府の染織や漆器のデザインに絵師が関わっていたとされていることから、染織・絵画・漆芸をバランスよく掲載されており、総合的に勉強する事ができる。
第二次世界大戦の戦禍をくぐりぬけ守り伝えられた「国宝 琉球国王尚家関係資料」も大変貴重な資料である。
首里城が消失した事で、この図録に掲載された美術品も一部が消失した可能性がある。
その点からもこの図録の重要性は今後さらに高まっていく。