書籍「作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇」の内容について、講談社の担当編集者さんに紹介していただきました。
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江戸時代の画家の名前、何人言えますか?
「若冲、北斎、広重、国芳、うーん……光琳、あ、応挙、蘆雪も!」
この本に出会う前の私なら、とっさに答えられるのはたぶんこれくらいです。
そんな私ですから、この本の編集は、「こんな画家がいたのか!」「こんなに面白い絵が、こんなところにあるのか!」と、発見と驚きの連続でした。
何しろ、収録作家は120名。日本各地の80の美術館・博物館が所蔵する作品約250点を掲載しています。
こう言われてもピンとこないと思いますが、これはちょっとした美術全集の2巻分に匹敵する点数なんです(自慢です)。
すべての画家・作品を選んだのは、著者である府中市美術館学芸員の金子信久先生です。
前回の『日本おとぼけ絵画史 たのしい日本美術』を読んでくださった方はよくご存知のとおり、金子先生はちょっと「へそまがり」な美術史家です。
ですから、今回の本も「あの名画に会える美術館ガイド」という穏当なタイトルにもかかわらず、通常の美術館ガイドとは一線も二線も画すユニークな、そして江戸絵画への(偏)愛に溢れた内容になっています。
「あの名画ってどの名画よ!」とツッコミを入れつつ、一冊読んでいただけたなら、きっと「自分だけの名画」が見つかるはずです。
そして、その絵に出会う旅に出ていただけたら、そんなに嬉しいことはありません。
(担当編集者)
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